温泉の良さはリラックス効果や血流促進による健康にいいことはもちろん、発汗することでデトックス効果もあり、温泉の泉質によってさまざまな美容効果が期待できます。
この記事では美容効果の高い泉質の紹介から効能、長湯できるようになるマル秘テクまでご紹介。
運動が苦手な方は温泉に浸かって、簡単美容を試してみましょう。
美容効果をもたらす温泉のヒミツ
「汗をかくためならお家での入浴と変わらないのでは?」と思われがちですが、お家のお風呂と温泉の大きな違いはお湯の成分です。
温泉には泉質によってさまざまな適応症(一般的に効能と呼ばれるもの)があり、美容と健康に大きな影響があります。
旅行先で温泉に入ると入口付近に温泉成分表と呼ばれる説明書が掲げられているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。
温泉成分表には泉質名や効能、どんな成分が含まれているのか細かく表示されています。
温泉好きになると、成分表を見ただけでどんな効果が得られるのかひと目で分かるようになりますよ。
【温泉の効能チェック】美肌効果のある泉質は?
泉質の種類は2014年に温泉法が改定されてから10種類になりました。
単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉、含よう素泉の10種類です。
美容に関する効能がある、4つの泉質に絞ってご紹介します。
単純温泉
日本で一番多い泉質が単純温泉です。
成分の含量が少ないと単純温泉とされるので、ほかの泉質と比べると美容効果はあまりなさそうですが、単純温泉の中でもアルカリ性単純温泉であればお肌への効果が高まります。
アルカリ性単純温泉はph8.5以上の温泉。
肌の角質を取ることでキメを整えたりつるつるになったりする効果が期待できます。
やわらかいお湯感で肌への刺激がほとんどないので、老若男女入りやすい温泉です。
塩化物泉
塩化物泉は保温効果が高く湯冷めしにくいお湯なので、冷え性でお悩みの方におすすめです。
文字通り塩が多く含まれていることにより、なめてみると塩辛い味がします。
塩化物泉の温泉成分にはコーティング効果があり、保湿剤のような役割を果たします。
そのためアルカリ性単純温泉の後に塩化物泉に入浴すると、単純温泉の美肌効果と塩化物泉のコーティング力で乾燥を防げるようになるのです。
「美人の仕上げ」とも呼ばれるこちらの入浴方法、ぜひお試しください。
炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉はカルシウムやマグネシウム、ナトリウムの含有量が多く、鎮静効果のある温泉です。
皮膚をなめらかに仕上げ、アルカリ性単純温泉と同じように美肌効果が期待できます。
また飲用としても好まれるので、温泉宿の中にはペットボトルなどに移せるよう、温泉が出る蛇口があるところも。
胃酸を中和させ排泄を促進させる効果があるので、便秘でお悩みの方は飲用にもチャレンジしてください。
含鉄泉
その名の通り鉄分を多く含んだ温泉が含鉄泉です。
鉄分を多く含んだ温泉は空気に触れると酸化し茶褐色になり、見た目で判別しやすい泉質と言えます。
含鉄泉は保温効果があるので冷え性の方にぴったりな温泉。
また温泉に含まれた鉄分が身体の造血を促すことにより、貧血・月経不順・更年期障害の改善に効果が期待できます。
女性特有のお悩みが改善できる温泉として、多くの女性から人気の高い泉質です。
のぼせない・立ち眩みしない!マル秘温泉テク
いざ温泉に入ってみると
「のぼせてしまって長湯ができない」
「無理して長湯をしたせいで立ち眩みが起こった」
など温泉を満足に楽しめない方もいるのではないでしょうか。
のぼせや立ち眩みは正しい入浴方法を守ることで事前に防ぐことができます。
温泉を長く楽しむために以下の3つのポイントをチェックしてください。
・事前に水分補給&糖分補給をしておく
・いきなり全身浴をしない
・頭の上にタオルをおく
温泉は思った以上に汗をかくものです。
入浴中の発汗により体内の水分とカロリーを消費します。
空腹状態で入浴すると貧血を起こしやすいので、あらかじめ一口チョコやお饅頭など甘いものを食べておきましょう。
いきなり全身浴にすると、急激な温度変化により心臓への負担とのぼせの原因につながります。
温泉に浸かるときは足湯→半身浴→全身浴の順でだんだんと温度変化に慣れるようにしてください。
温泉で見かけるタオルを頭の上に乗せた姿にはちゃんと意味があります。
内湯や夏の露天風呂はのぼせやすいので冷えたタオル、冬は熱いタオルを乗せることで立ち眩みを防止できますよ。
これであなたも温泉美人
温泉の美容に関する効能をご紹介しました。
全国各地それぞれ温泉の泉質が異なり、個性豊かな温泉地がたくさんあります。
「忙しくて旅行の予定が立てられない」という方には、スーパー銭湯もおすすめです。
最近では温泉の効能に近い浴槽があるところも多く、温泉とあわせてサウナや岩盤浴も楽しめるようになりました。
寒い時期に限らず夏場でも、美容のため健康のために温泉を活用してみては?
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