先日、関西から上京した友人に「たこ焼きパーティーがしたいから作り方を教えてほしい」とお願いしました。
ホットプレートのたこ焼き用の鉄板を使ったことがなく、せっかくなので関西出身の友人に本場の作り方を教えてもらいたかったのです。
私は、「スーパーでたこ焼き粉とたこ買って用意すればいい?」と聞いたところ…
『アホか、そんなもんいらんわ。』
と一蹴されました。
『たこ焼き粉もな、よう出来てるけどな、あれじゃインスタントと変わらんわ。
ええか?ウチが言うもん用意しといて。
スーパーで全部揃うから。
このレシピはな、関西ではけっこう基本的なものやから覚えとき。』
とのことでした。
実際、本当においしかったので、そのレシピを完全公開しちゃいます!
本場のたこ焼きレシピ
私が用意するように言われたのは次のもの。
・薄力粉(日清製粉のバイオレットが好ましい)
・スキムミルク
・ベーキングパウダー
・砂糖
・塩
・卵
・ゆでたこ(外国産でOK。1センチ四方に切ることを想定して選んでとのことです)
・ソース(おたふくとかのとろりとしたソース、甘口)
・醤油
・だしの素(顆粒のものでOK。いりこがいいと言われましたが、昆布でもOKとのことです)
・青のり
・鰹節
・マヨネーズ
正直なところ、「え?ケーキでも作るの?」と思ってしまいました。
ベーキングパウダー???となってしまったので、思わず聞き返したのですが、
『ふふふ、結構これキモなんやで』
とのことですので、言われるままにスーパーで揃え、友達を待つことにしました。
生地の作り方
『お!ちゃんと買うてるやん。えらいえらい。』と、差し入れのビールをドンと置いて、早速たこやきの生地を作りだしました。
『ええか?これめちゃくちゃ大事やからメモっとき。』
と言われたので、それぞれの分量を。
・薄力粉:210g
・スキムミルク:大さじ3杯
・ベーキングパウダー:小さじ1.5杯
・砂糖:小さじ3杯
・塩:小さじ1杯弱
・醤油:小さじ3杯
・だしの素を使って900ccのだし汁を作る(だし汁は冷ます)
・卵:3コ
『これで50~60くらいのたこ焼きつくれるんやで』とのこと。
さて、ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖、スキムミルクを入れます。
そして、だし汁をすこしずつ入れながら泡立て器で、シャカシャカと混ぜていきます。(必ずだし汁は冷ましてほしいとのことです。ねとねとになるとのことです。)
900ccを入れるまでに、「え?ばしゃばしゃじゃない?!」と思わず声が出てしまいました。
『そやねん。初めはみんなびっくりするんやけど、これが大事なんよ。
なんもしらんと作ると、みんなホットケーキみたいな生地作りよるんや。
ばしゃばしゃでちょうどやで。』
大丈夫かな…
正直なところ、不安になるくらいなのですが、ここは友人を信じ次に進みます。(後ほどわかったのですが、外がカリっとして、中がとろとろになる秘訣なのです)
卵の方は、別のボウルで割って、こちらも泡立て器でよくかき回してください。そして粉を溶いた容器に移して、生地に醤油を入れてから良くかき混ぜれば生地の完成です!
焼き方
『あんな、東京来てさ、どん引きしたんやけど、
なんか油をぶわーっとかけて揚げ物みたいにして、むりやり外側をかりっとさせてる店あるやろ?
あんなん、たこ焼きちゃうってみんな言うとるわ。』
ピンとくるものがありましたが、あれはあれでおいしいと思います。
ただ、関西の友人は許せないみたいです…。
さて、ホットプレートをまず200度まで設定温度を上げて、鉄板を熱します。
そして、油をひくのですが、これまたちょっと驚きです。
『ちょっとな、多すぎるっんちゃう?って思うくらいでちょうどや。
ウチがごま油好きやからごま油にするけど、油はなんでもええよ。
今日はキッチンペーパーで油引くけど、油ひき器は持ってたら色々便利やで。』
はい…購入しておきます(買ってこいって先に言ってよ…)
そして、生地を流し込むのですが、よく夜店で見かけるように一気に入れるのは熟練した技とのこと。
ひとつひとつの穴に生地を入れて、9分目までで止めるのが良いそう。
先ほど肝と言ったベーキングパウダーが膨らませる役割があるよう、ですので具を入れても溢れすぎないようにしてください。
穴から溢れてしまうと、ひっくり返すのが難しいそうです。
穴にすっすっと生地を入れる友人の手つきは慣れたもので感動してしまいました。
次にたこ焼きの具を手早く入れてください。
友人のたこを入れる手が適当にポイポイいれてるように見えたのですが、ちゃんと全部に1つずつ入ってます。
関西の人は、みんなこんななのかと感動してしまいます。
ちなみに、紅ショウガ、ネギ、桜えび、たくあんなども好みで入れてOKとのことです。
『他の具もな、目分量で入れないと、間に合わなくなるから手際よくや。』
今回は、冷蔵庫にあった紅ショウガ(某牛丼屋でテイクアウトした時に余ったもの)を少しだけ入れてもらいました。
たこ焼きの生地のふちの色が変わってきたら、料理針でたこ焼きをまるくまわしながらひっくり返してください。
となりの穴のたこ焼きの生地とつながっていたら、はりを穴にそってまわし入れて、ひっくり返していく。
はみだしている生地や具はたこ焼きの中へはりで押し込んでいるのですが、ホント友人の手際良さに脱帽です。
お店出せばいいのにと思うほど、くるくる綺麗に回しています。
はりでまんべんなく、たこ焼きを回して、少し濃いめきつね色になったらできあがりです。
あとはソースをかけて、お好みでマヨネーズと鰹節と青のりをかけて完成!
本場のたこやき完成!
外はかりっと、中はとろり、本当に感動しました!
『何度か焼くとコツが掴めるわ。
最初の方はなかなか色味とかわからんからな。
でも、失敗しても楽しいよ。
食べながら研究したらええんよ。
ただな、粉モンはな~…
洗い物が面倒やねん。
やっといて~。ほな!』
と…。
洗い物は少々手間ではありますが、本当においしかったので、みなさんぜひ挑戦してみてください!