メイクをしっかり落として、スキンケアを念入りにしようとしているのに、顔がかゆくてどうしようもなくなってしまった経験はありませんか?
きれいにしているのに顔がかゆくなってしまっては、ボリボリかいてしまって、かえって肌の調子を崩してしまうことも少なくありません。
洗顔後に顔がかゆくなるのはどのような症状や原因が考えられるでしょうか?
洗顔後に肌のかゆみを和らげる方法もご紹介します。
バリア機能の低下
肌は、外側から表皮・真皮・皮下組織の3層の造りになっていて、表皮の外側にある角層は、肌にとって大切な役割を担っています。
角質はうるおいを蓄えた角層細胞が積み重なり、細胞のすきまを細胞間脂質が埋め、角層表面を皮脂膜が覆うことで、「肌のバリア機能」を作っています。
バリア機能は、
・乾燥した空気や紫外線
・ホコリやアレルギー物質
など、外からの刺激に負けないような状態になっています。
女性の肌は特に敏感で、仕事のストレスや夜更かしなどで、簡単にバリア機能が低下しやすいです。
バリア機能が弱くなった状態は、ちょっとした刺激にも敏感になってしまい、炎症を起こしやすくなるリスクを伴います。
バリア機能を高めるには、規則正しい生活、6時間以上の十分な睡眠、ストレスをできるだけためないようにすることがコツです。
化粧品が肌にあっていない
肌のバリア機能が低下していていると、肌が敏感になって、普段は反応しない物質に刺激を感じてしまうこともあります。
ひどい場合は肌が炎症を起こすことがあるので、バリア機能はとても大きな役割を果たしてくれています。
バリア機能がしっかりしていても、化粧品が肌に合っていない場合も、肌がかゆくなってしまうこともあるのです。
たとえばアルコールや界面活性剤など、化粧品に含まれている成分に敏感になったり、香料や防腐剤にアレルギー反応を起こすことも。
そして何より年齢を重ねることや生活スタイルの変化で、肌質が変わってしまうことで、今まであっていた化粧品が合わなくなることもあります。
その場合は、化粧品売り場で美容部員さんに肌の調子や様子を見てもらい、肌の状態に合った化粧品を教えてもらうことがおすすめ。
肌の状態が分かることで、選ぶ化粧品を自分で見つけることができ、肌のストレスを軽減することにつながります。
コットンなどの摩擦でかゆくなっている
肌が敏感になっていると、スキンケア時に使っているコットンや、マスク、衣類や寝具の繊維、髪の毛の毛先…なども、肌がかゆくなる原因になります。
特にコットンはコットンの質感やスキンケアの方法次第では、肌を傷つけてしまうことにもなりかねません。
スキンケアでコットンを使う際、洗顔で取り切れなかった顔の汚れを取る役割があると、コットンでのスキンケアを伝えているケースもあります。
もちろん顔の汚れを取る役割を果たしてくれるのかもしれませんが、あまりにもごしごしと顔をこすってしまうと、肌のバリア機能を崩してしまうことにも繋がってしまうことに…。
風船をなでるような感覚で、優しくコットンを使ってあげるとよいそうですよ。
これは、実際に筆者が美容部員の方に伺ったことなので、信ぴょう性がある情報です。
特に生理中など肌が敏感になりやすい時期は、手で化粧水をパッティングすると、肌に優しいスキンケアができるとのこと。
クレンジングは優しくしよう
適切な洗顔をすることは、肌を健康に保つことにつながります。
最近はウォータープルーフの化粧品が多くなったこともあり、しっかりメイクを落とす癖がついている人もいるでしょう。
確かに洗顔をしっかりすることは大切ですが、洗顔時の摩擦によって、肌のバリア機能が低下してしまっている場合も。
肌に優しいタッチで洗顔するコツは、石けんや洗顔料はしっかりと泡立てること。
泡をクッションにしてやさしく洗うイメージで、ふわっと触るのがベスト。
泡立てた洗顔料がつぶれないようなタッチで肌に触れることで、肌の摩擦を最小限に抑えつつ、メイク汚れをしっかり落とすことができます。
クレンジングはメイクの濃さに合わせた洗浄力のものを選び、こすらずに短時間で落とすのもコツの1つ。
どんなに必死に肌をこすっても、洗顔料がしっかり泡立てていないと、メイク汚れを落とすことはできませんので、しっかり泡立てることを意識することをおすすめします。
まとめ
洗顔後に肌がかゆくなるのは、肌そのものにトラブルが起こっているケースと、スキンケアの段階で肌に刺激を与えてしまっている場合があります。
年齢を重ねた結果、化粧品が合わなくなっていることもありますし、小さな原因が積み重なっていることも考えられることです。
女性の肌は心と密接に関わっている部分なので、優しくケアをしていけるとよいですね。
ぜひここでご紹介したことが、みなさんのスキンケアや悩みに生かされますように…。
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