長時間のデスクワークやスマホの見過ぎ、カラダの冷えや運動不足などで、ガチガチに固まってしまった肩コリに悩んでいませんか?
肩やそのまわりのツラいコリは、ヨガやストレッチでケアするのが効果的というイメージがありますが、実は筋トレでも根本的な改善にアプローチできるんです。
今回は筋トレで肩コリが解消できる理由と、鍛えるべき筋肉、トレーニングのやり方を一挙にまとめてご紹介します。
目次
♦︎筋トレで肩コリがラクになる3つの理由!
筋トレはヨガやストレッチに比べるとハードな印象があるので、肩コリのケアに結びつかないと感じる人も多いことでしょう。
筋トレで肩コリがよくなる効果に納得できる、3つの理由をお話してみたいと思います。
✔︎理由その①血行促進
肩コリはそもそも、冷えや運動不足、血行不良によって肩まわりの筋肉に老廃物や毒素、疲労物質が溜まっている状態。
筋トレをすると、血液を作り出したり熱を生み出す筋肉が育成されるため、肩まわりの筋肉の疲労物質や老廃物が流れやすくなり、軽やかなコンディションに変えていくことができるのです。
✔︎理由その②代謝の活性化
筋トレはさまざまな部位に、有酸素運動やヨガ、ストレッチとは違った強い負荷がかかり、気持ちが自然にシャキッとするものですよね。
筋トレによる脳や筋肉への刺激は、代謝を活性して痛みの原因となる物質を流す働きのある交感神経が優位に立っていきます。
交感神経は車でいうとアクセルのような役割をしているため、筋トレは肩コリをラクにしながらもやる気やモチベーション、活力の維持にもアプローチできますよ。
✔︎理由その③体温上昇
筋トレは大きくゆっくりとした動き、早くリズミカルな動きを繰り返すメソッドのため、やり始めてからすぐに体温が上昇していきます。
また筋トレで育成される筋肉は、熱を生み出して体温を上げ、高いままに保持する役割があります。
体温が筋トレによって上昇すると、肩まわりの血行が促進し、コリの原因となるこわばりがほぐれていくため、柔軟性を高めてツライ症状の緩和に役立つのです。
♦︎肩コリで鍛えておくべき筋肉は?
つらい肩コリの緩和には、肩まわりにある関連した筋肉を鍛えることが近道の重要なポイントになります。
筋トレの方向性や流れのヒントを押さえておくために、ここでは肩コリで鍛えておきたい筋肉の種類と役割、筋トレによる変化を見ていきましょう。
✔︎僧帽筋
首・肩・背中と広範囲に広がる筋肉のことをいう僧帽筋。
この筋肉を筋トレで鍛えていくと、肩の上げ下げがスムーズになって首・肩・背中の柔軟性が高まり、痛みの物質が流れ出やすくなります。
✔︎肩甲挙筋
首と肩甲骨をつなぐ筋肉で、この部位がこっていると血流の乱れから上半身が冷えやすくなり、コリばかりではなく太りやすい体質に変わる心配が…。
肩甲挙筋を筋トレで鍛えると、首から肩甲骨に熱が生み出されて代謝が上がり、コリの物質の排出にアプローチできます。
✔︎菱形筋
僧帽筋のさらに奥深くに存在している菱形筋を筋トレで鍛えると、猫背や上半身の左右差、ゆがみによって圧迫された肩まわりの筋肉が柔軟性を取り戻し、血行促進や体温を上げてコリの予防や改善に働きかけます。
♦︎肩コリがラクになる効果的な筋トレをチェック!
肩コリがラクになる筋トレは、ボディメイクや姿勢の補正、冷え性の緩和など多彩な恩恵が期待できます。
肩コリがラクになる筋トレをさっそくチェックして、全身の健康も一緒に取り戻してくださいね。
✔︎ショルダープレス
ダンベルや中身の入った500mlのペットボトルで手軽にできるショルダープレス。
肩甲骨まわりの筋肉を鍛えてめぐりを良くする、ショルダープレスのやり方を見ていきましょう。
1.ダンベルまたはペットボトルを両手に持ち、腰幅に足を広げる
2.手のひらを正面に向けた状態で両手のダンベルをゆっくりと頭の方に持ち上げる
3.ヒジが伸びきる直前でダンベルを肩の位置に戻し、この流れを15回繰り返す
✔︎ピラティストレーニング
ヨガのようなしなやかさと、筋トレの負荷が心地よく感じるピラティストレーニングは、肩コリが特に気になるオフィスでも手軽に実践できます。
肩甲骨と肩まわりの筋肉のこわばりをほぐし、姿勢を正すことで肩にかかる負荷を軽減してコリの改善にアプローチできますよ。
1.イスに浅く腰掛ける
2.両手を組んでヒジをしっかりと伸ばす
3.そのまま前方、上、横に向かって腕を突き上げる
4.ここまでの流れを20回繰り返す
♦︎おわりに
肩コリが気になる時は、入浴やストレッチ、マッサージが効果的なケアだとイメージしていたので、筋トレの作用は興味深い発見になったのではないでしょうか?
女性は特に、冷えや運動不足、デスクワークが多いことから慢性的な肩コリが出やすくなります。
いつも軽やかなコンディションをキープするために、肩コリに効果的な筋トレをさっそく習慣づけて、全身の健康と美姿勢にもアプローチしてくださいね。