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日焼けの仕組みを知って対策しよう!夏の紫外線による肌トラブルとは?

公開日:21.06.14

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「肌に紫外線があたると美容によくない」「日焼けしてしまうからよくない」など、日焼けはなんとなく肌に悪いなというイメージがありますよね。

しかしなぜ肌に悪いのかやどのような仕組みで肌にダメージを与えているのかを知っている方は、少ないのではないでしょうか?

 

この記事では、紫外線浴びるとどうなってしまうのかを知ることで、適切な紫外線対策と肌トラブルの予防ができるようになることを目指します。

20代~30代のうちに正しい紫外線対策をすることで、将来若々しい美肌をキープできますよ。

 

 

 

紫外線を浴びると肌はどうなる?

 

アメリカの皮膚科学会では、老化と呼ばれている肌の現象の約80%が紫外線による影響だと示されています。

紫外線が肌に当たると、皮膚の中で活性酸素が発生します。

この活性酸素とは、細胞にダメージを与えると同時に、コラーゲンやエラスチンなどの肌作りに欠かせない成分を分解する酵素を増やしてしまう働きがあるのです。

その結果、肌が乾燥しやすくなったり、しわやたるみなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。

 

 

紫外線によるダメージ「サンバーン」とは

 

サンバーンとは、日焼けによって皮膚が赤く炎症を起こすことです。

2020年の夏には気温が40度を超える日も続き、長時間な外出やアウトドアな趣味をしていた方の多くは、サンバーンを引き起こしているとSNSでも話題になりました。

場合によっては赤く炎症を起こすだけではなく、ヤケドのように赤くただれて水ぶくれができることもあります。

 

紫外線を受けてから8時間~24時間でピークを迎えるので、外出中はまだ皮膚の炎症に気づかない人も。

帰宅してからいつもの日焼けとは違う肌の炎症を感じ、皮膚が擦れると痛くなり夜寝付けない方もいるほどです。

炎症は数日間続くので、日焼けしたことに気づいた時点で早めの保湿ケアが大切です。

 

 

紫外線を受けても赤くならない「サンタン」とは

 

先ほどは紫外線に当たると赤く炎症を起こすサンバーンをご紹介しましたが、サンタンは赤くならずにすぐ黒くなることをいいます。

サンタンは紫外線によるダメージから体を守ろうとする働きです。

しかし肌の黒化はシミやそばかすなどの肌トラブルに発展することもあるので「赤くならないから大丈夫」というわけではありません。

どちらにせよ、紫外線対策が美肌を叶える近道になります。

 

 

日常生活でも浴びている紫外線「UV-A」の影響

 

紫外線は外出時のみならず、窓から部屋の中へ降り注がれているので、外に出なくても紫外線を浴びています。

一番浴びている紫外線は、全体の約9割を占めているUV-Aです。

洗濯物を干しているときや、窓際ですごしているときに知らず知らずにうちに浴びている紫外線であり、長時間浴び続けると肌トラブルにつながります。

 

先ほどご紹介した、肌が黒くなる現象であるサンタンを引き起こすのがUV-Aです。

そのほか、肌の弾力をキープするエラスチンやコラーゲンを変性させるので、しわやたるみなど老化につながります。

 

 




 
 

夏場や冬のレジャーで注意したい紫外線「UV-B」

 

UV-Bはエネルギーが強く散乱性が高いことから、あらゆる角度で肌に届く紫外線です。

直接細胞にダメージを与え、遺伝子を傷つける作用があります。

日焼けを引き起こすだけではなく、肌荒れやごわつきなど、肌状態を乱す危険性があるので、夏の長時間の外出や冬のスキーなどのレジャーでは必ず日焼け止めクリームを使いましょう。

 

 

紫外線を防止する日焼け止めはマスト

 

紫外線を防止するには日焼け止めが必要です。

しかし日焼け止めの効果を勘違いしている人も少なくありません。

日焼け止めの働きを知り、より効果的に紫外線対策をしていきましょう。

 

 

日焼け止めのSPFってそもそもなに?

 

日焼け止めの本体に書かれているSPFは、必ずチェックする部分ですよね。

この2つの値が高ければ高いほど「日焼けしにくい」と思っていませんか?

実は、数値が高いと日焼けを予防できるわけではなく、数値が高いことで日焼けに至るまでの時間を延長できるのです。

 

よく購入されるSPF50の場合を例に考えてみましょう。

日本人の肌は、何もぬらない状態で夏の外出をすると、約25分で日焼け(サンバーン)を起こすといわれています。

SPF50の日焼け止めをぬることにより、25分×50=1000分=約16時間も日焼けを引き延ばす(防ぐ)効果が期待できます。

 

しかし、この計算はあくまでも日焼け止めクリームが均一にぬられている状態を想定しているので、現実では数字通りになりません。

実際は汗により、日焼け止めの効果が薄れてしまっているからです。

「こまめなぬりなおしが大切」といわれている理由は、この仕組みを踏まえたアドバイスです。

 

 

まとめ

 

紫外線による肌トラブルが引き起こされる仕組みをご紹介しました。

日常生活ではSPF20~35でも十分な効果を得られます。

ポイントはSPFの値ではなく、2~3時間おきにぬりなおすことです。

紫外線は冬でも降り注いでいるので、反射しやすい雪の降る地域や冬のレジャーに出かけるときは、紫外線対策を忘れないように心がけましょう。

 

 

 



 
 

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