定期的に運動をしていたり、姿勢に気を付けていても、肩こりがなかなか良くならないと悩んでいませんか?
デスクワークが多い女性に起こりやすい肩こりは、環境やカラダの状態、治療やケアが必要な原因が隠されている可能性も…。
今回は肩こりが治りにくいと悩んでいる女性に向けて、意外に気づくことのできなかった原因やセルフでできる効果的な対処法を合わせてお伝えしてみたいと思います。
軽やかなコンディションを取り戻すための肩こり対策を、ぜひ最後まで参考にしてくださいね!
目次
♦︎肩こりが治らない…意外な原因を知っておこう!
肩こりが起こると、ひとつながりになっている首や頭にまで刺激がかかり、コリや痛みが拡がって仕事や家事、趣味の支障になることもありますよね。
肩こりにはさまざまな原因がありますが、症状が良くならない、一時的に良くなってもぶり返してしまうのは、次のような原因が隠されている可能性があります。
✔️間違った姿勢によるもの
正しい姿勢は首と肩を支え、筋肉や骨、血流のバランスを整える重要な要素がありますが、そもそもの正しい姿勢がわからないと悩むこともあるでしょう。
間違った姿勢に気づけず、その体勢がクセになっていると、
・血管が締め付けられて血流が妨げられ、痛みの原因物質が体内に溜まる
・筋肉がこわばり、血液やリンパ液を流す筋肉の働きが活きなくなる
・骨が圧迫を受けて筋肉や関節、神経に負担がかかる
などさまざまな部位に良くない影響が出て肩こりが治りにくい体質に変わる心配があるのです。
✔️環境によるもの
定期的に運動をしていたり、正しい姿勢を心がけていても肩こりが治りにくく、すぐにぶり返してしまうのは、環境が原因になっている可能性が考えられます。
肩こりが治りにくくなる環境にはたとえば、
・季節にかかわらずにカラダが冷えやすい
・マットレス、枕の硬さや高さ、質感が体質に合っていない
・姿勢が常に前かがみになりやすい、パソコンやスマホの使用が常
などがあります。
特に枕やマットレスの高さ、質感や硬さが体質に合っていないと、肩こりの痛みを分散させるための睡眠の質が悪くなったり、寝返りがスムーズに打てないことでコリや痛みが治らず頻繁にぶり返してしまうことがあるのです。
✔️自律神経・ホルモンバランスのゆらぎによるもの
肩こりは筋肉や血管などカラダの不調ばかりではなく、自律神経やホルモンバランスのゆらぎが生じて治りにくくなるケースもあるんです。
その理由は、まず自律神経は血管を拡げて血流を促し、老廃物の排出を促す副交感神経が弱まり、筋肉や神経を緊張させて血管収縮に働きかける交感神経の働きばかりが優位に立ってしまうため。
そして女性ホルモンは、関節のしなやかさを保つコラーゲン産生に働きかけるエストロゲンが低下し、体内に余分な水分や痛みの原因物質を溜め込むプロゲステロンばかりが優位に立つと、肩こりが慢性化して治りにくくなってしまうのです。
✔️高血圧によるもの
高血圧はシニア世代によく見られる疾患というイメージがありますが、20~30代女性も決して油断はできません。
その理由は、ストレスや生活習慣が乱れると血管がダメージを受け、血液循環が滞ることで心臓が血液を送り出そうと働きが過剰になり、血圧が高くなってしまいます。
負荷のかかった心臓は肩の神経や筋肉とひとつながりになっているため、高血圧になると心臓・肩まわり両方に負荷がかかり、専門的な治療が必要になるケースもあるのです。
♦︎治らない肩こりを緩和するためのセルフケア!
肩こりが治らないと悩んでしまった際は、これまでにお伝えした原因に応じたアプローチをすることで改善にステップアップできます。
頭痛や重だるさの原因にもなる肩こりを治す、今日から始めておきたいセルフケアを一緒にチェックしてみましょう。
✔️肩や首まわりを温める
肩こりは血液循環が滞って筋肉が老廃物を排出できず、こわばりによって生じることが根本的な原因です。
仕事や家事の合間に、ホットタオルやカイロなどを活用して、首や肩まわりをじっくりと温めてみましょう。
すると血管やリンパ管が拡張されて痛みの原因物質が流れやすくなります。
✔️寝具とデスクワーク中の姿勢を見直し改善する
肩こりの原因となる体質に合わない寝具は、使い続けると睡眠の質が低下して美容や健康の面でもよくない影響が出てしまいます。
・横向き、仰向けになった際に、ゆるいS字のカーブを描く高さの寝具
・骨盤を立て、アゴを引いた際に目線がまっすぐになるよう、パソコンの画面の高さを調整する
といった工夫を取ると、ふたつのシチュエーションで常に正しい姿勢が維持でき、肩こりの緩和や予防に効果的です。
✔️血管の健康に気を配る
カラダを温めるショウガやココア、ポリフェノールやビタミンEを含む根菜などは血管の健康に役立ち、血圧の高さをカバーして肩こりへの影響を少なくすることがわかっています。
♦︎おわりに
ストレスや憂鬱感につながりやすい肩こりも、姿勢や環境の見直し、血管の健康に意識を向けることで改善・予防にアプローチできます。
今日からの積み重ねで少しずつ治らなかった肩こりが軽やかになる、より良い変化をぜひ期待してみてくださいね。