彼氏の実家へ行く、大切な取引先へ訪問するといったときに欠かせないのが手土産。
大事なシーンで失敗しないためにも、手土産の選び方や渡すときの正しいマナーを知ってスマートな振る舞いができる大人になりましょう!
手土産の選び方
手土産を選ぶときは、当たり前ですが相手の好きなものを選ぶことが基本です。
訪問する相手の家族構成も考え個数にも気を使いましょう。
相手の好みがわからない場合は、個包装で季節のものや日持ちするものを選ぶと◎。
もしも手土産が相手の好みではないものでも、日持ちするものであれば知人や友人にあげることができます。
人数が少ない場合も一気に食べられない可能性もあるので日持ちするものがおすすめです。
手土産の定番であるお菓子は、甘いものが多いですが、相手が甘いものが苦手な場合は、コーヒーや紅茶などの飲み物や、お茶漬けや調味料などのセットもおすすめです。
特別な理由がない限り、訪問先の近くで手土産を用意するのはNGです。
相手に「手土産を忘れていて焦って買ったのかな?」と勘違いさせてしまう可能性があります。
そのため、スーパーやコンビニなど、どこでも手に入るお菓子なども避けた方がいいでしょう。
手土産の金額相場
手土産は2,000円前後で選ぶといいでしょう。
安すぎるものも失礼ですが、あまりにも高すぎるものは、相手に気を使わせてしまう可能性があります。
手土産を渡すタイミング
手土産を渡すタイミングは、部屋の中に入ってご挨拶を済ませてから。
玄関でいきなり渡すのはNGです。
ただし、要冷蔵・冷凍のものはその理由を伝えて部屋に入ってからすぐに渡してもOKです。
手土産の正しい渡し方
部屋の中に入り挨拶を済ませたら、手提げ袋や風呂敷から出して手土産を渡すのがマナーです。
手提げ袋や風呂敷はほこりを避けるためにあるものなので、そのまま渡すのはよくありません。
畳んで持ち帰るのが正しいマナーです。
しかし最近は、おしゃれなデザインの手提げ袋や元々風呂敷がセットになっているような手土産もあるため、そのまま渡してもマナー違反とまではいわれません。
気になるようであれば、恐れ入りますが袋は処分いただけますか?と一声かけるといいでしょう。
袋から出したら、相手に正面が向くように渡します。
時計回りに90度ずつ回して相手に正面を向けるのが正しいマナーです。
ちなみに机を挟んで相手に手土産を渡すのはNGです。
直接相手の正面に立って両手で渡しましょう。
手土産を渡すときに気をつけたいこと
手土産を渡すときに「つまらないものですが…」とへりくだる言い方があります。本来「一生懸命選びましたが、立派なあなたにとってはつまらないものでしょう」という意味なのですが、つまらないと思うものをわざわざ選んできたのかと誤解してしまう人もいるようです。
あまりいい印象を与えないため、使わない方がいいでしょう。
渡すときには、「口に合うといいのですが」「甘いものがお好きと聞いたので」「よろしければ皆さんで召し上がってください」といったように、へりくだりすぎない方が好印象です。
自宅ではなく取引先のオフィスへ手土産を持っていくときは、個包装になっているものにしましょう。
切り分ける必要があるものや、すぐに食べなくてはいけない生菓子などは避けた方がいいでしょう。
最近は衛生面を気にする人も増えているため、切り分けるものは相手に不快感を与える危険性もあります。
おすすめ品:クッキー
迷ったときにおすすめなのは焼き菓子。
クッキーはさまざまな味が入った詰め合わせなどもあるため、甘いものが苦手な人でも、チーズやビターな味のものを選択できるといったメリットもあります。
また個包装になっていることが多いので分けやすいのもうれしいポイント。
日持ちもするので長い間楽しめます。
また持ち運ぶ際も、箱や缶に入っているので壊れにくく、軽いのもいいですね。
おすすめ品:コーヒー・紅茶などの飲料
オフィスの手土産としてもおすすめのコーヒーや紅茶、お茶。
インスタントやティーパック、粉末であれば持ち運びも便利ですし、オフィスでもお湯さえあればいつでも飲むことができます。
瓶や缶の飲み物は重いので自宅に持っていくというときはいいですが、外で会うときは相手が持ち帰るときに荷物になるので、車で来ているといった場合をのぞき、手土産としては避けた方がいいでしょう。
おもたせって何?
手土産とおもたせを同じ意味だと思っている人がいるようですが違います。
おもたせとは手土産をもらった人が使う言葉。
もらった手土産を一緒に食べるときに「おもたせで恐縮ですが…。」といって出すのがマナーとされています。
ちなみにいつもおもたせを当たり前のようにしていたという人は、相手に「訪問したのが迷惑だったのでは」「歓迎されていないのでは」と思われている可能性があるので気をつけましょう。
手土産は相手がおもてなししてくれるから家に招かれた、手ぶらで行くのは失礼だという意味も込めて持参しています。
まとめ
いつも何気なく手土産を渡していたという人は、大事なシーンで失敗しないように正しいマナーを覚えておきましょう。
小さなことでも気遣いができる大人でありたいものですね。
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