健康はもちろん、私たちの肌の美しさには日頃の食生活が大きく影響されています。
最近では、美容に関心の高い女性の間で「食べるオイル」についての意識が高まっていますね。
質の良い油は積極的に摂ったほうがいい。
けれど「太ってしまうのでは…」と、どうしてもカロリーが気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
私たちの身体は約60兆個の細胞によってできています。
油はその1つ1つの細胞膜を形成している重要な成分。
太るのが嫌だといって脂質を避けてばかりいると、知らず知らずのうちに「逆に太りやすい体質」や「肌の状態を悪くさせてしまう」などの悪影響となってしまうことも少なくありません。
そこで、賢く必要な良い油を摂取していけるよう、毎日の生活に取り入れてほしい油をご紹介します。
1.亜麻仁油、エゴマ油、しそ油
サバやサンマなどの青魚を含め、これらはオメガ3系脂肪酸の油。
血液を綺麗にし、中性脂肪を減らす働きがあるとされています。
また肌を若々しく保つセラミドを生成する働き、シミの原因となるメラニンを制御する効果もあると期待され、女性にはとくに嬉しい油。
適量は一日にティースプーン1ー2杯分程度。
加熱せず、そのままサラダや料理にかけて食べるのがコツです。
2.オリーブオイル、アボカド油、菜種油
オメガ9系脂肪酸の油。
コレステロール値を整え、消化吸収を助ける働きがあるため、肌に良いものと一緒に食べるのがオススメ。
また便秘解消の効果もある油です。
3.ココナッツオイル
中鎖脂肪酸という性質により、脂肪になりにくい油。
脂肪の燃焼を助け、活性酸素を防ぐ効果があると期待されています。
パンにつけたり、熱に強いので加熱調理に向いている油です。
今回ご紹介した油はごく一部のですが、スーパーなどでも手に入りやすく、毎日の食生活に取り入れやすいものばかりです。
油は空気中の酸素、湿気、熱、光、イオン、微生物や酵素の働きによっても酸化や劣化してしまうもの。
油は酸化していない良質なものを摂取することが大切ですから、いずれも購入する時は光を遮断してくれる遮光瓶に入っていること。
また低温圧搾法(コールドプレス)のものを選ぶようにするといいですね。
体脂肪や食べ物の脂質はとにかく減らせば良いというものではありません。
油は太るからとただ減らすのではなく「食べる美容液」と考え、毎日の食事に良い油を積極的に取り入れていきましょう。