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PMSの症状別に見るセルフケア|自律神経、ホルモンバランスとの関係

公開日:23.04.29

更新日:23.04.30

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生理 ピル ポーチ

 

生理の1週間くらい前になると、決まってイライラしたり不安になったり、頭痛やむくみがひどくなるなどの不調を感じていませんか?

 

生理前のこのようなトラブルは月経前症候群のことをいうPMSと言い、幅広い年代の女性が経験しています。

 

今回は生理前のよくある不調、PMSに出やすいトラブル別に、健やかな心身を取り戻す対処法と、自律神経・ホルモンバランスとの関係性を詳しくお伝えしてみたいと思います。

 

 

 

 

♦︎PMSの原因は何?自律神経・ホルモンバランスとの関係性

女性 腹痛

 

生理前に起こるイライラや不安感、むくみや頭痛などの心身の不調は、自律神経・ホルモンバランスに大きなゆらぎが生じて起こることが原因と言われているんです。

 

では生理前の自律神経、ホルモンバランスにはどんな変化があるのでしょうか?

 

ここではPMSの原因になる自律神経、ホルモンバランスのゆらぎを解説していきます。

 

 

✔️PMSと自律神経の関係性

 

生理前にPMSの不調が出てしまうのは、自律神経の交感神経が優位に立ってしまうことが原因。

 

自律神経の交感神経は、血管を収縮させて体温を下げたり、脳や神経を興奮状態に持続する働きがあるため、常に心身がエネルギーを使った状態になり、頭痛やむくみが出てしまいます。

 

またPMSによくある、ざわざわ・ぞくぞくとした風邪の引き始めのような冷えは、自律神経の体温調整機能が不安定になって起こり、カラダを温める作用のある副交感神経が活きないことが原因と言われています。

 

 

✔️PMSとホルモンバランスの関係性

 

PMSの原因となるホルモンバランスのゆらぎは、カラダの内部に余分な水分を溜め込むプロゲステロンばかりが優位に立ち、頭痛や乳房のハリ、カラダ全体のむくみが生じてしまいます。

 

また生理前はカラダの自然な変化で女性ホルモンのエストロゲンの分泌が一気に減り、この状態に神経や細胞、脳が過度に反応してしまって頭痛やイライラなどが起こりやすくなるのです。

 

 

✔️自律神経とホルモンバランスの関係性

 

PMSの原因となる自律神経・ホルモンバランスの乱れは、ふたつが連動していることで生じることがわかっています。

 

この理由は、自律神経・ホルモンバランスはお家でいうと隣同士に位置し、ひとつながりに連動状態にあります。

 

そのため自律神経が乱れると連動しているホルモンバランスも同じように乱れ、逆のパターンも同じ状態になり、PMSが起こりやすくなるのです。

 

 

♦︎PMSによくある不調を緩和!すぐにできるセルフケア

 

PMSは女性それぞれに出る症状が変わっていたり、およそ200もの心身トラブルがあると言われています。

 

PMSのつらい心身の不調をケアして健やかなコンディションを取り戻すべく、ここでは手軽にできるセルフケアをまとめてみました。

 

 

✔️イライラ・憂鬱感のセルフケア

 

わけもなく悲しくなったり攻撃的になったりする症状は、PMSの典型的なトラブルのひとつです。

 

メンタル面を整えるためには、自律神経・ホルモンバランスを唯一整える働きのある、腹式呼吸・深呼吸がおすすめ。

 

ゆったり長く深い呼吸を繰り返すことで自律神経と連動しているホルモンバランスの過剰運動を鎮静化し、気持ちの安らぎが戻りやすくなりますよ。

 

ストレスや攻撃的な感情を高めないためにも、できるだけリラックスする時間を増やしていくよう心がけましょう。

 

 

✔️むくみのセルフケア

 

生理前は体内に余分な水分を溜め込む作用のある、プロゲステロンという女性ホルモンが優位に立って重たくどんよりとしたむくみを起こしてしまいます。

 

生理前のPMSでむくみに気づいたら、全身に血液を運ぶ作用のあるふくらはぎをマッサージしたり、心臓よりもやや高い位置に足を上げてリラックスしてみましょう。

 

すると、ふくらはぎから深層までの血液循環がスムーズになり、余分な水分が逃げやすくなって軽やかな体質に整えることができます。

 

またむくみの原因になる塩分の過剰な摂取に気を付け、水分代謝に働きかけるミネラルや繊維質をたっぷりと補うようにしましょう。

 

 

✔️頭痛のセルフケア

 

PMSによる頭痛は、ズキズキ・じくじく・ズンズンとした神経に触るような強い痛みが特徴です。

 

頭痛は騒音や光が神経や脳に刺激を与えて血管を拡張し、神経が拡がった血管に圧迫されて起こります。

 

光や騒音のダメージから心身を守るためにも、室内の明かりを調整したり、紫外線を受けないように部屋の明るさを調整しましょう。

 

ほんのりした暗さのある室内でゆっくり休むようにすると、PMSによる頭痛が和らぎやすくなります。

 

また、頭痛薬は正しい用量と服用間隔を守っていれば、心配な副作用が出ずにつらい頭痛に対処しやすくなります。

 

 

♦︎おわりに

お花 植物 

 

PMSは生理にかかわりのある不調で病気ではないというイメージが多く、楽観視したり無理してガマンする女性が少なくはありません。

 

生理が始まる前のPMSは心身の敏感さ、防御作用が強く出やすいため、無理に頑張らずに気持ちとカラダを休める時間をできるだけ多く取ってくださいね♪