食後には必ず歯磨きをするという人もいれば、朝晩だけという人もいるでしょう。
夜に疲れていて歯磨きを忘れて眠ってしまったなんていうときもありますよね。
その行為、虫歯の原因になっているかもしれません。
今回は歯磨きをする正しいタイミングや、歯磨きができないときの対処法などもご紹介していきます。
目次
歯磨きをするタイミングは食後
歯磨きをするタイミングは食後がいいとされています。
健康な歯であれば、食後にすぐに歯磨きをしてもいいのですが、歯を覆っているエナメル質が溶けてしまう病気である酸蝕症(さんしょくしょう)という症状がある人がすぐに歯磨きをしてしまうと、歯を傷つける可能性もあるので、歯磨きは食事をしてから30分後くらいの方がいいという専門家もいます。
気になる人は歯医者さんに相談しましょう。
できれば食後に毎回した方がいい
朝と夜だけに歯磨きをしているという人も多いと思いますが、実はしっかり磨けるのであれば夜だけでもいいという歯科医もいます。
しかしプロではないので磨き残しもありますし、最低でも朝晩2回しっかりと磨きましょう。
可能であれば昼食後も歯磨きをするのがベスト。
できないときは夜は念入りに行うようにしましょう。
寝ている間は唾液の分泌量が少ないので、虫歯菌が増えやすい状態になるからです。
朝は起きた直後?それとも食後?
朝は起きた直後にした方がいいのではないかという人もいますが、やはり食後の方がいいでしょう。
しかし起きた直後はねばつきや雑菌が気になるもの。
磨かないとすっきりしないという人は、もちろん磨いてOKですが、食後にももう一度磨きましょう。
2回も磨くのは面倒という人は、起床した直後はうがいをして、食後に歯ブラシで磨くことをおすすめします。
歯磨きにかける時間は?
歯磨きは最低でも3分以上といわれています。
1本につき10~20回小刻みに力をかけず磨くのがいいので、28本あることを考えると3分以下では終わらない計算になります。
歯と歯の間は歯ブラシが届かない場所もあるので、できればデンタルフロスを使って磨きましょう。
歯磨きは時間を気にするより、いかに汚れを落とせるかにかかっています。
極端な話ですが、10分磨いても全然汚れが落とせていなかったら意味がないですし、逆に1分でも綺麗に汚れが落とせればOKなのです。
歯磨き粉は使うべき?
歯磨き粉は必ず使わなくてはいけないというものではありません。
むしろ歯磨き粉をつけることで、口の中が爽快になり、汚れが落とせたと錯覚してしまうこともあるので、汚れを落とすことに集中したいときは歯ブラシのみでもいいかもしれません。
ただし歯磨き粉には汚れを落とす以外にも役割があります。
フッ素が配合されている歯磨き粉は虫歯になりにく歯にしてくれますし、口臭を予防してくれる効果も期待できます。
歯磨きができないときはどうする?
仕事をしているのでどうしても昼食後は磨けないといったこともあるでしょう。
そんなときは、水やお茶でうがいをするだけでも違います。
歯磨きはできなくても液体歯磨きなら…という人は、職場に液体歯磨きを置いておくのもいいですね。
職場で歯磨きをするときは、給湯室やトイレなどを利用することになりますが、共有スペースなので占領したり、汚したりしないように注意しましょう。
液体歯磨きをする時間もないというときは、ノンシュガーのキシリトールが配合されているガムをかむのも効果的です。
健康な歯を保つには?
健康の歯を保つには、毎日の歯磨きも大切ですが、歯医者さんでの定期健診を受けましょう。
虫歯になりやすい人や汚れが付きやすい人は3~4カ月に一度、自分でしっかりと磨けているという人でも、半年に一度は通いましょう。
歯医者が苦手で何年も行っていないという人もいるかもしれませんが、虫歯になったら削らなくてはいけませんし、一度抜けた歯は一生生えてきません。
自分の歯で美味しい食事を楽しむためにも、年齢にかかわらず定期検診は大切なのです。
歯医者さんでは歯磨き指導もしてくれるので、しっかり磨けているか気になったら聞いてみるといいでしょう。
日本人の歯に対する意識は…実は低い
日本にはたくさんの歯医者がありますが、実は海外と比べると日本の歯の健康への意識は低いといわれています。
歯並びを見るとわかるように、日本人は歯が汚いと外国人からは思われているのです。
アメリカなどでは小さいころから歯に投資しているので、子どもが虫歯だらけだと虐待を疑われることも。
歯が汚いということで信頼してもらえないなんてこともあるので、国内のみならず幅広い活躍を考えている人は、歯の健康をさらに意識していきたいところですね。
まとめ
歯の健康を保つことはとても大切なことです。
日ごろのブラッシングを見直してみてはいかがでしょうか。
またときにはプロの力を借りることも大切。
歯医者さんには定期的に通いましょう。