「食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでこの表示の飲料を目にしたこと、一度はありますよね。
今、巷で「特定保健用食品(通称トクホ)」や「機能性表示食品」などの表示と共に売られているこれらの飲料。
一体、中に何が入っているの?と気になる方も多いのではないでしょうか。
脂肪の吸収を抑える…そのからくりは?
一部の炭酸飲料にその表示が記載されている場合には、
【難消化性デキストリン】
と、呼ばれる成分が入っていることが店頭などでもよく見かけられています。
お昼ごはんように食ったこんにゃくゼリーに難消化性デキストリンが入ってた pic.twitter.com/qtxdMcyj9x
— 切嶋 たるた@口内炎痛いけど唐揚げうまい (@lllll_lllll_kl) 2017年5月7日
難消化性…というと、一見怖い成分なのかと思いがちですが、実際は、トウモロコシのでんぷんに酵素を混ぜて分解を促すことで出来る、水溶性の食物繊維。
食物繊維不足を補う食事の中でも昔から使用されていましたが、食事と一緒にとることで摂取した糖の吸収を穏やかにしたり、食後の中性脂肪の上昇を抑制したりという効果が着目され、市販の飲料水にも多く使用されています。
その大半がトクホ商品や機能性表示食品を名乗っています。
実際の効果はどうなのか?
“トクホ飲料だから痩せられる”
と、考えて飲み続けるのは個人的にはおすすめしません。
この難消化性デキストリンを使用した飲料を効果的に実感するためには飲むタイミングが重要となるからです。
一番おすすめなのは食事中。
食事で摂取した糖や脂肪の吸収を抑えるための効果であり、すでに身体についた脂肪を落としたり、燃やすような効果ではありません。
ただ、食事を摂りながら摂取した脂肪や糖の吸収が穏やかになるため、体内のエネルギーが消費されやすくなり、結果的に脂肪量が落ちる可能性はあります。
もちろん、これを飲んでいるからとカロリーオーバーや不規則な食事を続けるのは良くないでしょう。
また、食物繊維ですので過剰な摂取や、体質や体調によってはお腹がゆるくなる場合もあるため、それぞれの商品に書かれた表示はしっかり確認しましょう。
ダイエットなどの効果を望むなら補助的な位置づけがベストです。
この難消化性デキストリンを食事と共に摂取し、同時に適度な運動を心がけることで、効果的な体質改善が望めるでしょう。
終わりに…
ちなみに筆者もこの難消化性デキストリンの愛用者です。
すでに混合された炭酸飲料の他にも、お茶などに手軽にいれて摂取できるように市販の難消化性デキストリンの粉末を食事の度にスプーン1杯程度いれています。
味などもほとんどありませんので味噌汁にいれても気になりません。
基本毎日快腸ですし、週1度の運動の並行により、ゆるやかな体重減少もありました。
個人差はあるかと思いますが、日頃不足しがちな食物繊維を補助しつつ、糖や脂肪の摂取を抑制する意味では便利な食品でしょう。