今、アニメの聖地巡礼が熱い!
各地にあるアニメや漫画の舞台となった地域。
そうした地域を巡って舞台となったアニメの世界観に浸るなど、この数年で聖地巡礼ブームはもはや社会現象化。
有名どころでいえば
アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や
映画「心が叫びたがっているんだ。」の舞台となった埼玉県秩父市。
2016年夏公開で大ヒットした「君の名は。」の舞台となった四谷の須賀神社や信濃町周辺。
また90年代の名作アニメ「スラムダンク」のオープニングアニメに出てくる踏切も、実際に神奈川県の江ノ島電鉄の鎌倉高校前駅の踏み切り。
放映から何十年と経った今も根強くファンが訪れることに加え、昨今では「アニメの聖地巡礼」を外国人誘致の観光資源に活用しようという風潮も。
そうした日本アニメ映画のさきがけとなったアニメ製作会社。
【スタジオジブリ】。
そんなジブリアニメにも、舞台のモチーフとなったのでは…?というスポットが世界中に点在しています。
今回はそのジブリを代表する珠玉の5作の舞台やモデルとなったスポットを、一挙ご紹介!
まずはこちら…
1.千と千尋の神隠し
●九份(クフン/台湾)
https://www.instagram.com/p/BKkzC8ZBIvH/
千と千尋の神隠しのモデルと言われる台湾レトロな街、クフン。
映画の冒頭のほうで主人公の千尋のお父さんとお母さんがまさかの姿に…(ネタばれ)なんて、当時の思い出がよみがえる風景です。
台湾観光のなかでも元々日本人人気が高いスポットだとか。
●四万温泉・積善館(群馬県)
https://www.instagram.com/p/BKf7ZPkARwB/
思わず息を止めながら渡りたくなる橋ですね!
何故、息を止めなきゃいけないのかと知らない人は…本編を、ぜひ♡
2.もののけ姫
●もののけ姫の森(鹿児島県熊毛郡屋久島町)
屋久島の白谷雲水峡です。もちろん「もののけ姫の森」というのも映画が公開された以降につけられた名前ではありますが、そのようなたて看板も実在しています。
屋久島は世界遺産登録もされているため、観光の際は、環境保全にも特に気をつけて行いましょう。
3.耳をすませば
●聖蹟桜ヶ丘(東京)
https://www.instagram.com/p/BKhCMB9AsZ0/
https://www.instagram.com/p/BKixEJ9gEgW/
「耳をすませば」の舞台となったのは東京の聖蹟桜ヶ丘周辺。
京王線で新宿から一本。急行にのればおよそ30分で着くところで、主人公の月島雫(つきしましずく)と天沢聖司(あまさわ せいじ)の甘酸っぱい青春がつむがれる。
あの天にも届きそうな長い階段や、夏休みに図書館で今にも倒れそうな本を抱えて受験勉強に明け暮れる日々。
おじいさんが作ってくれた愛情いっぱいの鍋焼きうどんに、憧れを抱いた耳すま世代は筆者だけではないはず。
4.魔女の宅急便
●ドゥブロヴニク(クロアチア)
アドリア海の真珠とも呼ばれる旧市街都市。
ジブリアニメにおいてアドリア海と聞いて心踊るのはきっと、筆者だけではないでしょう!
過去の戦争による負の歴史を併せ持つ市街ではありますが、今は、完全に観光地化しており、街並みも魔女の宅急便らしい穏やかさがあふれています。
●ROSS BAKERY INN(オーストラリア)
https://www.instagram.com/p/BByyrrmvTaM/
主人公のキキが一人前の魔女になるために住み込みで働くこととなったパン屋さんのモデル。
宿泊もでき、キキの部屋にも入れたり、ジジのぬいぐるみもあるとのこと。
劇中で店番をやっているパン屋と住み込みをしているパン屋、2つのパン屋が合わさって舞台になっていたようです。
5.紅の豚
「飛べない豚はただの豚だ」
この衝撃的な名言を生み出した本作。舞台は世界恐慌後のイタリアアドリアーノ。空賊狩りの賞金稼ぎを生業とする主人公のマルコの見た目はなんと…豚。
しかし、ただの豚と思ってはいけません。
巨匠・宮崎駿監督の夢とロマンが詰まった男の戦い。
元々は日本航空の機内上映用として制作が開始されましたが、長編化したため劇場作品として変更になりました。
●ドゥブロヴニク海上(クロアチア)
https://www.instagram.com/p/BJmoeakAq-7/
地中海沿岸に停泊するたくさんの船…劇中では船ではなく、たくさんの飛空艇ですが、ラスト間近の、ひとりの女を取り合う男たちの決戦には胸がキュンキュンします!
でも…
ヨーロッパに旅行というのもそう簡単にはいけませんよね。
実は日本にも…
こんな場所があるんです…!
●龍宮窟(静岡県下田市)
まるでマルコの秘密基地♡
2つの大きな天窓があいた、波の浸食作用によってできた洞窟で、静岡県の下田にあるため、ヨーロッパに行くよりはちょっと手軽に聖地観光が出来るかと。
ワイン片手に紅の豚ごっこをしてみたいところですが、環境保全もお忘れなく♡
終わりに…
アニメオタクや一般人問わず、アニメ映画のヒットによって普及し始めた聖地巡礼ですが、各地域では巡礼に訪れたファンのマナーについても問題視されています。
・ごみは持ち帰る
・個人の所有物や民家への撮影や侵入はしない
・住宅地などで騒ぎすぎない
アニメと似た雰囲気に思わず気分も高揚してしまいますが、旅行や観光に訪れたときと同じような、最低限のマナーは常に忘れずに。
聖地巡礼は、地域の活性化として各地の行政も注目する一大プロジェクト。
利用者である側は最低限のマナーを守り、節度をもって楽しむことで、地元の方々も一緒に楽しめる…
聖地巡礼が今後そうした役割を担っていければ、地域活性化にも貢献し、日本の文化そのものであるアニメ産業の認知度もぐっとあがっていくでしょう。