さてここで早速質問。
日常のコミュニケーションの半分以上を占めているのは以下の内どれでしょう?
(1)言語を介した会話
(2)思念
(3)ボディランゲージ
大半は(1)と答えそうなものですが、
実は…
(3)なんです。
コミュニケーションのおよそ55%は、非言語のコミュニケーションから成り立つと言われます。
会話は意識することで本音と反することでも『あたかも本音であるかのように装う』ことが出来ます。
でも身体はそうはいきません。
かなりの訓練を積まない限り、言葉は嘘でも身体は本音を語ってしまうものなのです。
ただこのボディランゲージ。
シチュエーションにより意味が異なってきます。
例えば…
腕を組むというのは主に
・自己防衛
を根幹に持つボディランゲージと言われます。
緊張状態にある時、会話を拒絶している時、あるいは集中して考えたい時。
自分の身体を守るようにして包むことで心を安静に保とうとするわけですね。
これは《足を組む》という行為にも同様のことが言えると言われています。
さて、自分の身体に触れることで緊張状態を緩和しようという動きは他にもあります。
・顎に触れる
・髪の毛に触る
・指先を弄ぶ
・ボタンの開け閉めをする
etc…
このように、私達の身体は無意識に自己防衛の知恵を働かせてあらゆるシチュエーションに対してフラットな状態を保とうとする働きがあるわけです。
では表題の《おへそ》。
実はこれ、“興味の対象に向く”と言われています。
《おへそ》が示すのは《身体が開けた状態》。
つまり、誰に対して興味を向けているかをわかりやすく示したものがこの《おへその向き》なんです。
例えばこの画像。
金髪の女性が何か提案をしているのか、身振り手振りをもってにこやかに語りかけています。
あからさまに興味を示しているのが、右手の男性。
ちょうど手も心が緩和したようにほぐれ、相手の方を向こうと身体を仰け反らせるまでに至っています。
左手側にいる眼鏡を掛けた男性も、手こそ組んで権威を主張してはいるものの、身体の向きは相手の方を向こうとしています。
誰の眼にも明らかに、相手の話を聞こうとしている態度だと分かりますよね?
ですが想像してみて下さい。
もしも相手の方に身体を傾けておらず、顔までもが相手を向いていなければどうでしょう?
おそらく第三者はこう思うはずです。
「金髪の女性の話に興味がないんだな」
このように私達は瞬時にボディランゲージを情報として受け止め、拒絶や肯定のメッセージを受け取っているんです。
※今回の参考画像は会議のものでしたが、これは集団の日常会話でも同じことが起こります。
特に異性関係が関係してきた場合、顔は対話者に向いていてもおへそは全く別の異性に向くことがあります。
興味の姿勢です。
こうした点からも、誰が本当は話の中心にいるのか?ということが自ずと見えてきたりします。
ただし!
おへそが自分を向いていないからと言って必ずしも心の底から拒絶であるとは限りません。
・今日は身体がむくんでいるからあまり見られたくない
・本音を悟られたくない
・あまりに緊張してしまって自分を守るのに必死
と言うような場合にも同じボディランゲージが現れると言われますので、一喜一憂は禁物です。
とはいえおへその向きは本音が出やすいことも事実ですので、意識して行ってみると効果的です!
拒絶の態度をとって振り回してみるのもよし!
肯定の態度を取って好意を伝えるのもよし!
特に言語を用いないこうしたノンバーバルコミュニケーションと呼ばれるものは心ではなく視覚に訴えるだけに強く記憶に残ります。
おへそコミュニケーション、是非日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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