0.25秒
これ、何だと思います?
>はいはーい!カップ麺が出来上がるまでの時間!
…なわけない。せんべいか。
>はいはーい!手洗いにかける時間!
…もはや洗ってすらないよね。
>くしゃみの兆しを感じてから実際に出るまでの時間!
…早っ!w|;゚ロ゚|w
0.25秒
これ、
《人の嘘が表情に現れる時間》
なんです。
ちなみに1秒間の間に1850匹のカツオが世界中で水揚げされるらしく。
ということはその四分の一。
462.5匹のカツオ!
(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ
が水揚げされるその刹那のうちに人の嘘は顔に出てることになります。
…( ´_ゝ`)
カツオで例えたのは失敗だった気がしますが先に進みます。
この0.25秒に現れる本音の表情を、
【微表情】
と呼びます。
これ、特殊な訓練でもしない限りついうっかり出てしまっているのだそうです。
もうそれはポロリと。
昔の正月番組ばりに
ポロリ
してるわけです。
残念ながらそこで上がるのは視聴率ではなく疑惑の心になるので、全然嬉しくない
ポロリ
なわけですが。
【微表情】ってなんぞ?
まず下記の写真をご覧あれ!
この人どんな状態だと思います?
(1)「ピザまだこねー…」
と、配達の遅さに頭を抱えて落ち込んでいる、あるいは悩んでる。
(2)「受験に合格したー!」
と、ヒデキ感激状態。
(3)「僅かな力が沈まぬ限り、涙はいつも振りきれる…!」
と、今からそいつを殴りに行くつもりである。
まず(2)はないと思うんです。
全然喜んでないし。っていうかむしろ逆じゃねぇかそれっていう。
何なら励ますところだわこれ。
次に(3)。
もうね、全然拳をツンと伸ばしてないからねこれ。ボツ!
ということで、正解は(1)なんです。
( ´_ゝ`)ほう、ピザ…
いや、ピザがどうのこうのではなく。
むしろ本当にピザで悩んでたのかもわかりませんが!
それはともかくも、
多分あなたも「落ち込んでそう」とは感じたと思うんですね。
であえて質問。
なんでそう思ったんでしょう?
実は
これこそが【微表情】なんです!
※写真の例はちょいとボディランゲージに偏りがありますが。
この写真の人は頭に手が乗ってるので典型的に分かりやすいですが表情をみてもらえますか?
【目】⇒伏し目がち
【口】⇒ぎゅっと結ばれている
【表情全体】⇒柔らかくなく、どちらかというと硬い
という印象を受けると思います。
こういうパーツ毎にもたらす印象を視覚情報として受け取り、脳は
超高速で情報処理
します。
こんな具合
(」゚ロ゚)」おぉ(。ロ。)おぉΣ(゚ロ゚」)」おぉ「(。ロ。「)おぉ~
その結果、「この人はこういう状態である」と認識するわけです。
ただ嘘をつく場面で中々ここまで露骨に表現することはありません。
何故なら、
バレるからです。
ここまでやる人がいたらつまるところバレバレの嘘に構って欲しいオーラフルスロットルのツンデレさんなので是非構ってあげて下さい。
「勘違いすんなよ。通りかかっただけだからな!」
┐(‘д’)┌
っていう一回り面倒くさい青りんごに似た大人の関係が築けること送れることうけあいです。
…さて本題に戻ります。
なんで露骨に表現しないかといえば、バレることを知ってるからなわけです。
これが不思議なもので、人は皆「何がどういうサインになるか」をなんとなく分かってる。
だから嘘をつくときには出来るだけ巧妙に
「嘘を付いている時にやりそうなこと」を避ける。
この時にも頭はフルスロットルで高速回転です。
多分この時ばかりは校庭のスプリンクラーばりに高速回転してるんじゃないかな。
「嘘ついてますよ!」っていうメッセージを振りまきながら。
そう。
この“頭を回転させてる”ってのが落とし穴なのだそうです。
嘘を組み立てるために脳をフルで使うため、表情や動作にまで脳の伝達が追いつかない。
その結果、ポロリが起こる。
0.25秒の本音
これが表情に出てしまうわけです。
ちなみに不意打ちで質問を投げかけた時なんかは露骨に出ます。
「ねえ、浮気してるでしょ?」
…ヤベェ(゚ロ゚;)
↓
(゚-゚;)平静を保とう
↓
(゚-゚)…
↓
(‘-‘*)笑顔を繕ってみる
↓
(*´∇`*)何事も無かったかのように笑う
人の心というのは
“何事もなかった状態”
に戻ろうと試みます。
それが一番安心していられるからです。
中には怒り散らかす人もいますが、これは追求逃れだと言われます。
虚勢を張ってごまかそうとするわけですね。
そんなことねぇよと。
何なら疑われたことに怒り始めるという論旨のすり替えを行ってみたり。
(゚∀゚)ヒサン
とはいえなんせ0.25秒。
育ちの環境によっては身についてる人もいるそうですが、そんな簡単に読み取れるなら苦労しません。
微表情が出ないようにするっていうのもなかなかに難しい。
これは専門家も長いこと訓練するのだそうです。
しかして!
逆に言えば訓練すれば何とかならなくもない!
一方的にバレるのはどうなんだ!
ずるいぞちくしょう!
ということで、
これをお読みの皆さんが周りよりもちょっとばかし人生をお得に生きてもらえたらと思いまして、以下にズラリと列挙してみました!
ぜひご参考までに!
■喜び…唇の上端が上がりうしろに引かれ、頬があがる。
■怒り…眉間にしわができ、目が膨らんで見える。口は強く閉じるか、四角に開く。
■哀しみ…視線は下がり気味、唇の両端も下がる
■驚き…眉があがる、目が大きく開き、あごが下がる。
■嫌悪…鼻に皺が寄り、下瞼が上に押し上げられる。上唇も上がり気味。
■恐怖…額の横に皺が出来る。眉と眉の間が狭くなる。
ちなみに筆者は上記の表情を抑えようとこわばった表情をしたところ…
(゚-゚)
>本当は?
(゚-゚;)
↓
(゚ロ゚;)
すぐにバレました。
0.25秒どころじゃないです。
瞬殺です。
本音で生きていこうと思いました。
ちなみに微表情の研究で有名なのは表情研究の一人者であるポール・エクマン氏。
最後に、彼が著した『顔は口ほどに嘘をつく』でも記述の在るエドガー・アラン・ポーの一節をご紹介しておきます。
「誰かがいかに賢いか、いかに愚かか、いかに善良か、いかに意地悪か、あるいは、その瞬間、何を考えているかを見出したいと思ったら、私は相手の顔の表情にできるだけ近い表情を自分で作り、心にどんな考えや気持ちが浮かんでくるかを待つ。」
(盗まれた手紙)