朝晩、肌寒い日が増えてきましたね。
起きぬけのぼんやりした頭のまま、服装を選ぶのはとっても大変。
仕事用の服、と言っても―
・打ち合わせや会議など、その日の業務内容
・お会いする方々
・終業後、実はデートの予定がある
などなど、着たい服をただ身につけるわけにはいかないのが、社会人というもの。
慌しい朝を何とか乗り切ったとしても…
寒い!いや暑い!いや…(エンドレス)
電車に乗ったとたん、冷房の強い風にブルブル。
たった、10分後。
乗り合わせる方が増えて、温度・湿度ともに急上昇。今度は顔が火照って、せっかくのメイクが崩れてしまう。
下車後にも直射日光を浴び、雨に濡れ…
出勤するだけでグッタリ。
受難はまだまだ続きます。
出勤したあなたを出迎えるのは、フロアに吹きすさぶ、エアコンの風。
雨の日には、ストッキングやパンツ、靴下が濡れたまま、過ごさざるを得なかったり。
快適な場所で過ごすことはできないの!?
病院に行くほどではないけれど、心身の不調を積み重ねている方も多いはず。
思わしくない身体にのしかかる、あの問題。
そう、“冷え”です。
冬に限らず、気づくと手先や足先が冷たい。
逆に、顔や手足は火照りを感じるほどであるのに、体調が優れない日が多い。
慢性的に疲労を抱えていると、気分が優れないだけでなく、大きな病気のきっかけも見逃してしまうこともあるとか。
冷え性、おそるべし。
そもそも“冷え性”って何だ?
一言で表すと「血行不良」の状態。
近年は研究が進み、手足は温かいながらも「冷え症」を患う方もいらっしゃるのだとか。
肩こりや頭痛、腰痛、肌荒れなど、様々な不調を引き起こしてしまう血行不良。
身体のすみずみまで酸素が行き渡らず、体内がいわば「酸欠」になってしまっている状態。
本格的な冬を迎える前に、対策していきましょう!
食材を選ぼう!
~野菜・果物編~
根菜類や、赤やオレンジ、黒など「暖色」「固い」「水分が少ない」野菜がおすすめです。
かぼちゃ・にんじん・ごぼう・たまねぎ・りんご・ぶどう等。
寒い地方で採れる野菜や土の中で実るもの、発酵食品などは体を温める効果に優れています。
旬のものを、積極的に取り入れていきましょう。
~お酒編~
おすすめは赤ワイン。
鉄分を豊富に含む“ポリフェノール”という成分。
なんと、白ワインの10倍もの量が含まれているんです。
とはいえ、お酒はお酒。
適量をしっかりと守って、楽しくたしなみましょうね。
~お茶編~
ポイントは「色が茶色いお茶」。
紅茶やプーアール茶、ウーロン茶などですね。
発酵が進んだ茶葉ほど、身体を温める効果が高まるんですよ。
発酵をしていない緑茶やコーヒーなどは身体を冷やしてしまいますから、摂り過ぎには十分ご注意くださいね。
~やっぱり、アレ~
“身体を温める”と聞いて誰もが思い浮かべるであろう食材、生姜。
実は摂り方によっては 逆に、身体の深部の体温が下がってしまう ことがあるんです!
その秘密は「成分」。
いずれも、身体を“温める”作用はばっちり。ただ、働きが異なるんです。
・ジンゲロール
生の生姜に多く含まれる、ピリっとした成分。
摂取することで「体の中心に留まってしまった熱を、手足の先まで送ること」ができます。
殺菌作用も高く、生魚の臭みを軽減してくれる効果も。
寿司に添えられたガリや、お刺身の薬味として用いられているのには、きちんと理由があるのですね。
また、この成分。
身体の表面や末端を温める作用に優れているものの、身体の深部の温度は下がってしまう性質を持ちます。
すり下ろした生姜は、風邪の引きはじめ時に摂取する方が望ましいといえるでしょう。
・ショウガオール
生の生姜にも含まれているものの、「生姜を加熱」することによって、先に触れたジンゲロールがショウガオールに変化していきます。
ジンゲロールと異なる点は、ビリビリと口に残る辛さ。
素は同じものですから、「抗菌」「抗酸化」の効果は変わらず。
その上、内臓を内側から刺激し、血流を高めることによって「内から熱を作り出す」ことができるんです。
体内に溜めてしまっている脂肪や糖質の燃焼も促し、冷えの大きな要因である“余った水分”を尿や汗として排出する作用も持っています。
ビリビリと口に残る辛さをもち、じっくり、ゆっくり効果が高まっていくこともポイント。
ぜひ、今のうちから加熱した生姜を朝食に取り入れて、体調を整えていきましょう。
忙しい。
わかっちゃいるけど止められない。
食事は、手軽に済ませたい。
…などなど。
今夜だけ、今日だけ。
そのお気持ちが、心身の不調に結びついてしまっていることも。
できることから、ひとつずつ始めていきませんか。
むくみのない人生は、楽しい!
心から、そう思っています。