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“プレーリードッグ”はネズミ目リス科なんです。

公開日:17.07.12

更新日:19.07.17

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プレーリードッグって、一度は耳にしたことのある言葉だと思います。

まず、プレーリードッグとは動物の名前。

名前のくせして、その見た目は犬とは程遠い姿形をしているんです。

 

それもそのはず、彼らは【ネズミ目リス科プレーリードッグ属】なのですから。

ではなぜ、その名が名づけられたのか。

彼らの泣き声にあります。

危険を仲間に知らせるときに鳴く声が犬に似ていることから、

【プレーリードッグ:草原の犬】

という名前がつきました。

彼らが住む地域は、北米の草原地帯(プレーリー)。

そこに穴を掘り、巣穴を作って生活します。

仲間意識が強く、一夫多妻制という家族形成を築きます。

抱き合ったり人間のような行動をとるのが特徴的でとてもかわいいんです。

 

こんな可愛らしい一面を持っていることから、日本ではペットとして一時期輸入されていました。

ですが、輸入されたプレーリードッグからペストが感染されたりなどして、今は輸入を禁じています。

また、その可愛らしい一面からは想像し難い凶暴な一面も持ち合わせているのです。

なわばり意識が強いことから、自分のなわばりに別のなわばりに属するオスが侵入してくると、お尻の臭腺から臭気を出して相手に威嚇します。

それでも相手がひるまなければ、なんとそのまま生き埋めにしてしまうこともあるのです。

可愛いといっても、侮れません。

彼らは天使と悪魔の顔を持っているのです。

しかし、彼らにはさらに悲劇の実態が。

北米地域にはかつて50億匹も生存していたといわれているプレーリードッグは、今や98%にまで消滅したといわれています。

というのも、牧場などを荒らす害獣として目をつけられた彼らは駆除するべき対象として、日々人間から狙われています。

プレーリードッグを吸い込む大きな掃除機まで用意される始末。

その吸引力はかなり凄まじいもので、吸引の衝撃で重傷を負うものもたくさんいます。

今は絶滅危惧種とされており、保護の対象になっているんだとか。

彼らはただ生きるために必死なだけ。

それなのに…

あまりにかわいそうな仕打ちだと思います。

私はこれからも、プレーリードッグを応援しています。