あなたにとって、お雑煮は何味?
実は地域によって様々なお正月の定番“お雑煮”。
その違いとは…?
まずは汁。
一番大きな違いはこれでしょう。
汁は大きく分けて“すまし”と“白味噌”の2種類に分けられます。
※すまし…かつおや昆布で出汁を取り、醤油や塩で味を整えたもの。
一般的には、東日本がすまし仕立て、関西・四国・九州では味噌仕立てになります。
特に関西では白味噌、福井では赤味噌が使われることが多いようです。
また、鳥取や一部の地域では、小豆を用いた汁粉仕立ての地域もあるそうですよ。
次にお餅。
これは大きく分けて4種類に分けられます。
1.角餅を焼くお雑煮…主に東京・岩手・新潟・鳥取など
2.角餅を煮るお雑煮…主に北海道・富山・名古屋など
3.丸餅を焼くお雑煮…主に奈良
4.丸餅を煮るお雑煮…主に京都・広島・福岡など
なにやら岐阜県の関が原が角餅と丸餅の境界線になっているとか。
この境界線上の地域、特に三重県のお雑煮は汁もお餅も地域によって様々でバリエーション豊かです。
そして香川県の一部の地域では餡餅を使っているところも…!
お次は具材について。
お雑煮の具は鶏肉やにんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、大根、かまぼこ…
これもご家庭によって様々だと思いますが、
多くにはその地域の「ふるさとの味」がプラスされて使われていることが。
例えば新潟県のお雑煮だと、鮭やいくら、広島県では牡蠣が入ることもあります。
また、宮城県の仙台では焼きハゼで出汁をとり、その焼きハゼをドドーンと器に盛り付けます。
見た目も味も豪華なお雑煮にテンションあがりますね。
さて、あなたが食べていたお雑煮はありましたか?
もちろんご家庭によってアレンジが加えられているとは思いますが、お正月の話題にお雑煮でご当地トークでもいかがでしょうか。
それでは最後に珍しいお雑煮をひとつ。
これは岩手県で食べられているお雑煮です。
すまし仕立ての汁で角餅が入っています。
そこまでは一般的なお雑煮なのですが、手前にあるたれ。
これは「くるみ」をねっとりするまですりつぶして、お雑煮の汁を加えたくるみだれ。
これにお餅をつけて食べるのが岩手のお雑煮だそうですよ。
いろいろなご当地お雑煮を食べてみたいですね。